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【移動平均線とグランビルの法則】順張りの使い方

こんにちは。
ICHIHIROです。

今回は、移動平均線とダウ理論の基礎の解説と、順張りの手法をご紹介したいと思います。

移動平均線は、為替マーケットという戦場において戦うための武器に過ぎません。どんなに高性能な武器を保持していても、使い方が分からなければ全く役に立ちません。しっかり知識を付けて、十分に使う訓練をしましょう。

【移動平均線とダウ理論】順張りの使い方

移動平均線は、過去のロウソク足の平均値を線にしたテクニカル指標となります。主に、トレンド相場の順張りで機能するテクニカル指標になります。

○○期間移動平均線:ローソク足○○本分の平均値を表す

例えば、期間を20にすると、表示されるのはローソク足20本分の平均線です。
日足チャートに20機関移動平均線、その同じ平均線を4時間足に設定したい場合は、期間は120となります。

換算計算式
日足(24時間)÷4時間足(4時間)=6倍
20期間移動平均線×6=120期間

それでは、移動平均線の基礎から見てきます。

移動平均線の種類

単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)

単純移動平均線は、上の例の通り、一定期間の終値を平均して表示させたものです。一番シンプルな平均線ですが、例えば、相場が急に動いた場合など、期間内の全ての終値を単純に平均しているので、過去のレートと現在のレートの乖離が反映されにくく、相場の急な動きに追随できないというデメリットがあります。

加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)

加重移動平均線は、単純移動平均線のデメリットを克服するため、直近の価格に比重を置いた平均線です。

例えば、5日平均線の場合、5日目(直近)の価格を5倍、4日目の価格を4倍、3日目の価格を3倍、と、直近の価格をその日数で掛けて、価格に重み付けをします。

指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)

そして、加重移動平均線へ更に複雑な計算を加え、進化させたのが指数平滑移動平均線(EMA)です。但し、相場の動きをいち早く反映させる分、ダマしが多いといったデメリットもあります。

移動平均線は、どれも一長一短ありますが、結論どれでもいいです。迷っている方は、単純移動平均線でOKでしょう。

移動平均線の期間

移動平均線の期間については、5、15、21、25、50、75、100、200などの期間がよく使われています。

初心者の方は、移動平均線の「設定期間はどの数値が一番いいのか?」という疑問にぶつかるかと思いますが、短期は0~15、中期は15~75、長期は75以上と、短期・中期・長期の中から一つずつ選択するのであれば、どれを選んでもOKです。(それぞれ明確な区切りはない)

移動平均線の期間は、世界中のトレーダーによってどの期間を採用しているかは違います。全員がEMAの期間100だけ見ている、ということではありません。

期間の数値の最適化を行うことは時間と労力の無駄です。
私も過去、期間の数値がどれがいいのか最適化に挑んでみましたが、これはトレードで勝つための「本質」ではありません。

最も重要なのは、一度選んだ期間の移動平均線を使い続けて、自分の中に感覚値を蓄積することです。

移動平均線の期間は、どの数値を使ってもいい。一般的に使用されている期間である、「短期 5.13.14」、「中期 20.21.25.50」、「長期 75.100.200」の中から選択すればOKでしょう。

移動平均線の基本的な使い方

移動平均線を使う際には、移動平均線の向き、角度、移動平均線とローソク足(価格)との位置関係(乖離・即する)を考慮して使います。

①移動平均線の向き
 価格の方向性を認識(上昇、下降トレンド、横ばい)
②移動平均線の角度
 トレンドの強弱を判断
③ローソク足との位置関係
 トレンドの持続性やエントリーポイントを選定

 

①移動平均線の向き

ある時間足の移動平均線において、中期・長期の向きで、現在のトレンド方向を判断することができます。

移動平均線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断することが出来ます。そして、移動平均線の向きが平坦かほぼそれに近いようなら、相場は横ばいでトレンドなし(レンジ相場か不規則な相場)と判断することが出来ます。

ゴールデンクロス(デットクロス)とは、短期移動平均線が、中・長期移動平均線を下から上へ突き抜けることです。買いが強い相場であると言えます。(短期・中期・長期の移動平均線が全て同じ向き)
しかし、過去の値動きの平均である移動平均線の特性上、ゴールデンクロス(デットクロス)が出現したときは、トレンドが既に出て時間が経過している場合が多く終焉を迎える場合もあります。

②移動平均線の角度

移動平均線の角度で、勢い(トレンド)の強弱が判断できます。
また、100MAなど長期の移動平均線の向きと、短期の移動平均線の向きが同じの場合、トレンドの判断材料となります。

③ローソク足との位置関係

移動平均線とロウソク足(価格)の位置関係により、順張りの手法としてセットアップのルールになります。
移動平均線は、トレンド相場で機能するテクニカル指標となりますのでその点にも注意が必要です。

ここで移動平均線と組み合わせ相性のいい、グランビルの法則をご紹介します。

グランビルの法則

グランビルの法則とは、移動平均線と価格の関係性を示した法則になります。
(米国のジョセフ・グランビルというアナリストが編み出した投資手法で、株価と移動平均線との関係を利用した8つのチャートパターンを指します。)

順張りのセットアップとして利用する場合は、上記の8つのパターンの内、
買い①買い②買い③、売り①売り②売り③を利用します。

相場状況にもよりますが優位性が高いパターンは、買い③と売り③になります。

以下のチャートを見てください。
ユーロドル 1時間足のチャートになります。

まず大前提に、この時間足ではトレンド相場が発生しています。
トレンド発生後、13MA、20MAに反発して、価格が上昇しています。
エントリーポイントは、1回目の矢印買い②パターン、2・3回目の矢印買い③のパターンになります。

今は、上昇トレンドが出ていますので、逆張りに当たる売り④と売り①のパターンは、見送りましょう。
また、売り①のパターンと、買い②・③のパターンは、結果が違うだけで同じエントリーポイントになります。

ですので、移動平均線とグランビルの法則は、しっかりとトレンドの方向性を見極めて、トレンド方向にポジションをとるようにしなければなりません。

トレンド、レンジ、不規則な相場の判断方法はこちらの記事を参考に

【トレーダー必須スキル】 相場の環境認識~3つの相場~

移動平均線のまとめ

移動平均線は過去一定期間の終値の平均値を線で結んだもので、「向き」「角度」「ローソク足との位置」に着目するのが基本的な使い方になります。

移動平均線は、単純移動、加重平均、そして期間と、多くの種類があります。
種類、数値は本質ではなく、同じ移動平均線を使い続ける事が重要になります。

移動平均線と組み合わせるセットアップの中には、様々ありますが「グランビルの法則」との組み合わせが相性がいい。(著者のスキャルピング手法で採用)

全てのテクニカル分析に言えますが、他のテクニカル分析を組み合わせて使用することでトレードの精度を上げることが出来ます。(多すぎてもだめ。武器は3つまでがベター)

 

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ICHIHIRO

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